iPod用にCDからリッピング

 うわわわ。ソニーのHD5、こんな問題起こしてたのね…。
 他にもボタン割れ問題とかあるらしい。
 買わなくて良かったのか……な?(;´д`)
 
 と、ホッと(?)したところで。
 悩んで調べまくって、ひとまずこれでいくかーというのが決まったので、かきかき。
 
 結論としては、
 
 『CDからWAVの吸い出しは EAC』
 『MP3変換は LAME』
 『ビットレートは CBR 192kbps』
 
 で、行ってみることにしました。
 
 
 まず。
 iPodで対応しているのは、AAC、MP3、AIFF、WAV、Appleロスレス というサウンド形式です。
 
 この中で、AIFFとWAVは非圧縮の形式なので、ファイルサイズがでかいです。1分で10MBくらい。
 Appleロスレス というのは可逆(ロスレス)圧縮形式で、元の音質を損なわないように少し圧縮されますが、ファイルサイズはでかいです。
 1曲あたり何十MBにもなるので、これらの形式は、よっっぽど音質にこだわる曲以外では使わないことにします。
 
 
 となると残るのは、AACとMP3。
 この二つは非可逆圧縮で、人間の感じ取りにくい部分のデータを間引くことによってWAVの約1/10に圧縮することができます。
 

●MP3(MPEG Audio Layer-3)
 
 圧縮音源のフォーマットとしては最もポピュラー。正確には映像データの圧縮方式であるMPEG-1で利用される音声圧縮方式のひとつ。登場当時は複雑すぎると批判されたこともあるようだが、1997年に「AMP MP3 Playback Engine」、1998年に「Winamp」が登場したことによって爆発的な普及を見せた。
 
 圧縮率を高めた「mp3PRO」、5.1chサラウンドの再生が可能な「MP3 Surround」などのバリエーションもある。著作権管理の仕組みがなく、違法ファイル交換でも多く使用されたフォーマットである。
 
 
●AAC(Advanced Audio Coding)
 
 映像データ圧縮方式である「MPEG-2」または「MPEG-4」で使われる音声圧縮方式。MP3より1.4倍~1.5倍ほど圧縮効率が高く、ビットレート96kbpsでエンコードされたAACファイルの音質は128kbpsのMP3ファイルの音質はほぼ同じであるといわれている。
 
 アップルが採用している著作権管理技術「FairPlay」に対応しているほか、iTunes 4.x/QuickTime 6.xで標準の圧縮音源技術として使われており、iPodを利用しているユーザにはおなじみだろう。

「圧縮音源」の“基礎の基礎”より~

 
 iPodで使うだけなら、AACの音が良いらしいのだけど、うーんうーんと悩んで、やっぱりポピュラーなMP3にしとくのがいいかな、ということに。
 で、iTunesのMP3エンコーダーは評判が良くないようなので、EAC(Exact Audio Copy)を使ってリッピング+LAMEでエンコードすることにしました。
 (こちらではSound Forgeがいいって書いてあったけど、そんな5万近くするようなソフト買ってられませんて…)
 ビットレートは、1曲(6分前後)で10MBを超えない程度で、あちこちで良いと見かける192kbpsで。
 
 ……といっても、うちのPCのサウンドカードと耳では。128kbpsと192kbpsの違いがあまり分からないので、気持ちの問題です(笑)
 
 EACについてはMUSIC PCや、CD-R実験室こちらが詳しいです。
 運良く私のCD-Rドライブのオフセット値がリストにあって良かった~(;´д`)
 
 私もMUSIC PCを見てほとんど設定しましたが、LAMEのエンコード設定だけはちょっと違います。
 というのも、「エンコーダ別パラメータ」として「LAME MP3 Encoder」を使うと、オプションが勝手にいくつか追加されてしまうらしいので、余計なオプションを入れられないために、「エンコーダ別パラメータ」は「ユーザー定義のエンコーダ」にして、「追加のコマンドラインオプション」で指定することにしました。
 あと、プロファイルを切り替えるとなぜか「ID3タグの設定」部分のチェックが消えたりするので、ID3タグの設定もコマンドラインで入れるようにしました。
 
 
 LAMEのエンコードオプションについては、こちらが詳しいです。
 LAME3.95.1のものですが、多分これを使っても問題ないと思います。
 
 私が使っているオプションを参考までに。
 
–preset cbr %r -h –add-id3v2 –pad-id3v2 –ta “%a” –tt “%t” –tl “%g” –ty “%y” –tn “%n” –tg “13” %s %d
 
 このオプションでは、ビットレートは、EACの「エンコーダオプション」-「外部エンコーダ」の「ビットレート」で指定した数値でエンコードします。
 (オプションで直接指定したい場合は、「cbr %r」の「%r」をビットレートの数字すればOK(128とか160とか))
 
 あと、「–tg “13”」の部分で、ID3タグの曲のジャンルを「Pop」に固定してあります。
 これはなぜかというと、LAMEを使うと、「–tg “i”」を指定してもID3タグを書き込んでくれないので、よく録音する「Pop」の13に自分で指定しておきました。
 必要無ければ「–tg “13”」を削除すればいいだけです。
 
 「-q 0」は入れてみたけど、エンコードがむちゃくちゃ遅くて我慢できなかったので取りました(笑)(Pentium4 2.4GHzじゃダメらしい…?)
 「-q 1」でもまだ遅かったので、「-h」(=「-q 2」)にしました。
 iPod+マイヘッドフォン+マイイヤー(自分の耳)ではq0とq2の違いが分からないと思うのでこれで満足(笑)
 
 あと、“CBRよりVBRの方が音質が良い”という話も見たのだけど、VBRは再生できないプレイヤーがあるそうなので、CBRにしてます。
 iPodしか使わないからVBRにしちゃおうかなぁーってまだ迷ってるけど(笑)
 あとは色々使ってみて考えます。
 
 CBRでなくVBRにする場合は、上のオプションの「–preset cbr 192」部分を、設定したいビットレート付近に合わせて、下のどれかに変更して下さい。
 「-V5 –athaa-sensitivity 1」(128kbps前後)
 「–preset medium」(160kbps前後)
 「–preset standard」(192kbps 前後)
 「–preset extreme」(224kbps~256kbps程度)
 「–preset insane」(320kbps)
 
 
 私がやってる手順は、CDを挿入して、RealPlayerでタイトル取得、それからEACを起動するとCD情報が入ってくれるので、タイトル、アーティスト、リリース年等、抜けている部分があれば自分で入力。
 (EAC単体でも取得できるようにfreedbの設定をしましたが、微妙にタイトルが違ったりしたことがあるので今の方法に落ち着きました)
 メニューから「アクション」→「ギャップ検出」。(もしくはF4をぽちっ)
 ギャップ検出ができたら、「次のトラックにギャップを追加」にチェックしておく。
 念のため、エンコードオプションを確認してから、EAC画面左にあるアイコンの上から2番目(MP3って書いてある絵です)をぽちっ。
 あとはお茶でも入れてのんびり待つとできあがり!
 
 
 複数MP3ファイルの音量を、音質劣化なしに一括して一定化してくれるソフトもあります。
 → MP3Gain
 (本家はここ。mp3gain-win-full-1_2_5.exeをダウンロードして、インストールする時に Language files の中の Japanese にチェックを入れて、起動してからメニューの Language で Japanese を選べば日本語で使えます)
 できあがったMP3の音量ってバラバラなので、こういうのがあると便利でイイ!
 iTunesでも音量設定できるけど、どうもiTunes上で設定とiPodでの音量が合わないらしいです。
 
 ……というわけで、あちこち見て自分で聞いてみたりして考えて決めたんですけど、何度か書いているように、私の耳では128kbpsでも問題ないんじゃ……VBRの方がいいんじゃ……と、「決めたつもりでもまだ迷ってる」ところなのでした。
 あー、といっても変換し直してたら大変だから、今まで変換してるのはそのままで行こうかと……。
 特に渡辺美里は気合い入れてiTunesで作曲者名まで入れたのに……入れ直ししたくない……(笑)
 
 あとは、いっぱいエンコードして聞いてみて、自分が一番いいと思う方法を探していこうかな、ってところで。